テレビもネットありきになるのか
InterBEEで、民法技術報告会の データ放送・デジタルサービス部門の発表を聞いてきました。
7つの発表のうち、番組連動のスマホアプリが3つ、データ放送についてが2つ、技術開発についてが2つ。
技術開発はIPデータ送信についてとセカンドスクリーン自動切り替えについでだから、実質 7つの発表のうち5つがセカンドスクリーン関連だったことになります。
セカンドスクリーンとは、テレビを1枚目、スマホ・タブレットを2枚目の画面として 連動して楽しんでもらおうってお話です。
放送業界としては、放送と通信を連動させて 双方向でコンテンツ拡充していこうって方向のようです。
基調講演もそんな感じだった。
しかしこれ、実際どうなんだろう。
微妙な気がする。
・番組連動のアプリなんか、その番組しか使えないわけじゃないですか。でも放送と連動させる以上、一定のクオリティが要る。実験的にやってる分にはいいけど、開発費用 まかなえるんですかね。
・いくら普及してるといってもみんながスマホやタブレット持ってるわけじゃない。またBGM的にテレビ見てる人は積極的に参加しない。その番組みてる視聴者を、自ら さらに絞り込むようなことをして、先々だいじょうぶなのかな。
・セカンドスクリーンすなわちスマホやタブレットをいじっている間は、メインスクリーンすなわちテレビ画面を見ることがおろそかになります。同時に注意を払うことはできないし。バルスくらいならCMの間に準備して放送時は送信ボタン押すだけだけど、ヤシマ作戦で充電するために連打してると肝心の映画に集中できない。映画の製作者的には微妙な気分になる気がする。
まぁそんなこと、放送局側でも検討済みなんでしょうけど。
たしかにこれまでどおりやっててもジリ貧だし、バズるためにはアクティブなファンを掴むことが重要です。
ただ、それが放送の未来って言われるとなんか違和感がある。
視聴率を取るための手段の一つっていうならわかります。
視聴率のためF1層にフォーカスし過ぎてあれしたのと同じなにかがありそうな気がする。
ニコニコ動画には勝てない気がする。